昔話その⑥

2週目。

足し算、引き算、掛け算のスピードは、一週間前とは比べ物にならないほど早くなり、二桁でも何とかこなせるようになってきた。かなり上達したと感じる。

ただ、新たに始めた割り算に苦戦した。

中学以上の数学の計算では主に分数を用いるため、割り算はあまり必要ないとも思ったが、せっかく足し算、引き算、掛け算がかなりできるようになったので、その総合問題として、割り算にも取り組んでもらった。

余りのでない割り算、余りがあって繰り下がりのない割り算、余りがあって繰り下がりのある割り算。二桁÷一桁を中心に一つ一つ丁寧に進めた。「掛け算は足し算の進化形、割り算は引き算の進化形なんだよ」などと言いながら。

考えてみれば、私も小さい頃は算数が大の苦手だった。

特に計算ドリル。あれが面倒くさくて、よく解答を丸写ししたっけ(苦笑)

そう思うと、今の彼女は実によくやっている。

3週目。

割り算は時間がかかるものの、ある程度はできるようになった。

足し算、引き算、掛け算も一桁のものは素早くできるし、二桁も以前ほど考えなくても答えが出せるようになってきた。

本人も少しずつ自信を感じているようだ。

この調子なら、副担任の先生が望むレベルに近づきつつある気がする。 数学の単位がもらえて、高2になれる。

北海道に行けるぞ~。

少し余裕が出てきたみたいなので、中学1年の数学に突入。

正負の計算、文字式などの基礎的な計算についての説明、練習も始めた。(彼女が数学に使うアルファベットはマスターしていたので助かった)

しかし、また考えもしなかった難題が持ち上がる。

(考えもしなかった…は言い過ぎか…)

網重塾

徳高生とともに大学入試に関わって40年 その知識と経験を伝える英語・数学専門塾 ・1クラスの定員は10人以下の少人数 ・板書を中心とする参加型授業 ・質問大歓迎! 授業中でもそれ以外でも ・高1は徳山高校の教科書・進度に合わせた授業