可塑性


7年前の塾の卒業生が 昨日 帰省の挨拶に来てくれました。

高校生時代の彼は 一言で言うと 能力はあるのに

勉強に関してとても無気力で 投げやりでした。


高校には毎日行くけれど ほとんどの授業で居眠り。宿題もしない。

塾にも来るけれど 何をしに来たのかな?って思うくらいでした(笑)


ただ、自分の興味・関心のあることについては 抜群の記憶力があったように思います。

○○先生が授業中に あんなことやこんなことを言っていた…とか、学校の宿題をせずに怒られた時の言葉など、一言一句覚えていたんじゃないか?と思います。


そんな彼でも、クラスの同級生たちからは一目置かれていたらしいです。
それは 当時の携帯ゲームで 人気の高かった『パズドラ』について「パズドラ博士」と呼ばれるくらい、詳しかったからだそうです。


とりあえず徳高に来たものの。何かやりたいことがあるわけでもなく、ただ漫然と高校時代を過ごしていたと思います。


それと、学校の宿題をしない彼は、高校の先生には厳しく当たられていたようです。
(塾では よくその文句を言ってましたね(笑))


とりあえず、赤点回避と高校卒業を目標に塾に来ていたのだろうと思いますが、高3の終わり、その彼もとりあえず大学を受験することになりました。
 
国立大…はとてもじゃないけど合格は望めないだろうと、関西の私大を受験しました。

ですが、私は合格しても大学には行かないのでは?と思っていました。

 
うちの相方が「今がしんどければ、環境を変えるというのは一つの手だよ。
親御さんが許して下さるのなら 大学に行ってみたらどうかね?」と勧め、本人もその気になったらしく、無事高校も卒業できたのでその大学に行きました。


「大学生になっても大丈夫だろうか?」

「ちゃんとご飯を食べて、大学にも言ってるのかねぇ」

そんな話をしていました。


そして4年が経って…

その彼からかメールが来ました。

「このたび、大学を無事卒業し、大阪大学の大学院に進むことになった」と…


なんですとーーーーー!?


大学時代に何があったか、詳細はわかりません。

けれど、高校卒業も危ぶまれたあの子が大学院…それも阪大…。


少々驚きましたし、改めて「子どもの可塑性(変われること)」を感じさせてもらいました。


環境が人を変える。

人が人を変える。

その機会さえあれば、人は変われる。


そんなことを 改めて彼に見せてもらいました。

あ、彼曰く「ドラクエってゲームがあるじゃないですか?あの中の「遊び人」というキャラはレベル22になると「賢者」になるんですよねぇ。あんな感じですかね~」

「賢者」は言い過ぎだろっ(笑)





網重塾

徳高生とともに大学入試に関わって40年 その知識と経験を伝える英語・数学専門塾 ・1クラスの定員は10人以下の少人数 ・板書を中心とする参加型授業 ・質問大歓迎! 授業中でもそれ以外でも ・高1は徳山高校の教科書・進度に合わせた授業