昔のことですが

今も不思議に思っていることがあります。

いわゆる「先生」と呼ばれる方の中には、どうも「自分が教えていることがすべて」と思っておられる方が一定数いらっしゃるようです。もちろん、そうでない方もいらっしゃいますけれども。


下の写真は随分前の、当時高1だった子の答案です。

これを見せてもらった時は、それはもう本当に驚きました。というか、毛穴が開き、血が逆流する感がありました。


誰が、どう見ても大正解!ですし、少し高度な解法ゆえ、二重丸!!でも良いくらいです、 

それなのに、たぶん嫌々つけたであろう歪な赤マルに、何とも無神経な…と言わざるを得ない一言が添えられています。

  

「ガウス記号使って? わかってますか?」


いやいや、わかっているからこそ、その解法が使えたんですよね?(苦笑)

まあ、学校でその解法は教えられなかったかもしれませんけれど、ほとんどの参考書に載っています。(もちろん、学校指定(で買わされる)参考書にも) 
それを「わかってますか?」なんて、おっしゃるのですか?


この答案を書いた子は、どちらかというと数学が苦手でした。
この子が、どれほどの時間をかけて、どんな思いで、この解法をマスターしたか? 
それをわかってますか? と学校に行って逆にお聞きしたかった。


その子に止められて(苦笑)、学校に行くことはできませんでしたが。

でも、実は今でもそれを後悔しています。


行けばよかった…というか、行くべきだったと。


網重塾

徳高生とともに大学入試に関わって40年 その知識と経験を伝える英語・数学専門塾 ・1クラスの定員は10人以下の少人数 ・板書を中心とする参加型授業 ・質問大歓迎! 授業中でもそれ以外でも ・高1は徳山高校の教科書・進度に合わせた授業