昔のことですが
今も不思議に思っていることがあります。
いわゆる「先生」と呼ばれる方の中には、どうも「自分が教えていることがすべて」と思っておられる方が一定数いらっしゃるようです。もちろん、そうでない方もいらっしゃいますけれども。
下の写真は随分前の、当時高1だった子の答案です。
これを見せてもらった時は、それはもう本当に驚きました。というか、毛穴が開き、血が逆流する感がありました。
誰が、どう見ても大正解!ですし、少し高度な解法ゆえ、二重丸!!でも良いくらいです、
それなのに、たぶん嫌々つけたであろう歪な赤マルに、何とも無神経な…と言わざるを得ない一言が添えられています。
「ガウス記号使って? わかってますか?」
いやいや、わかっているからこそ、その解法が使えたんですよね?(苦笑)
まあ、学校でその解法は教えられなかったかもしれませんけれど、ほとんどの参考書に載っています。(もちろん、学校指定(で買わされる)参考書にも)
それを「わかってますか?」なんて、おっしゃるのですか?
この答案を書いた子は、どちらかというと数学が苦手でした。
この子が、どれほどの時間をかけて、どんな思いで、この解法をマスターしたか?
それをわかってますか? と学校に行って逆にお聞きしたかった。
その子に止められて(苦笑)、学校に行くことはできませんでしたが。
でも、実は今でもそれを後悔しています。
行けばよかった…というか、行くべきだったと。
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